随分前に、三洋から画期的なストレート・ラジオ用IC LA1050が発売されました。
部品点数が少なく、驚かされたものです。
このICの原点はZN414と呼ばれるものだったようです。
そのLA1050も廃版になってしまい、互換のUTC7642で当時を再現しました。
受信周波数 535KHz - 1605KHz 受信方式 ストレート方式 出力 イヤホン 電源 単三x1 消費電流 4.0mA 電池寿命 アルカリ電池2000mAH/4.0mA=500hour
互換製品のピン配置が異なります。
- 後段の低周波増幅器でマグネチック・イヤホンやスピーカーを駆動します。
- 音量はR3で調節することができます。4.7Kから100Kの範囲で調整するとよいでしょう。
- 外部アンテナなしで、電波の強い局を受信することができます。
- 一方で、選択度が低いため、電波の弱い局は、強い局の影に入ってしまい受信できません。
- 電池一本でスピーカーを鳴らすことができます。
ピン配置 1 2 3 ZN414 GND IN OUT UTC7642 GND IN OUT TA7642 GND IN OUT LA1050 OUT GND IN LMF501T OUT GND IN
値 数 備考 UTC7642 1 U1 LA1050互換IC 100K 1 R1 カーボン皮膜抵抗1/4W 1K 1 R2 カーボン皮膜抵抗1/4W 47K 1 R3 カーボン皮膜抵抗1/4W 0.01uF 1 C1 セラミックコンデンサ 0.1uF 2 C2, C3 セラミックコンデンサ 2SC1815 1 Q1 NPN汎用トランジスタ、ランクはY,GRなど SP 1 SP マグネチック・イヤホン 260pF 1 VC 単連ポリバリコン、CBM-113B-1C4 330uH 1 T1 バーアンテナ、SL-55GT、代替品BA-200
- ゲルマニウム・ラジオに高周波増幅回路と低周波増幅回路が追加されています。
- 信号が増幅され、大きな音を出すことができます。
- 高周波増幅出力の一部をフィードバックすることで、選択度を改善することができます。これを再生方式といいます。
- ただし、フィードバックしすぎると発振してしまいます。フードバックを減衰させて絶妙のバランスを保つ必要があります。
- 今回は高周波部分がIC内部にあるため、再生方式に変更することができません。
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