エアコンの研究
- 2022-07-26 初版
- 2022-08-25 第2版
- 2023-08-25 第3版
- 2023-09-01 第4版、震災の年、熱応力と地殻変動
消費電力削減効果の検証
- エアコンを買い替えると消費電力削減(節電)になるのか検証。
- 本当だろうか。不思議なことに確認した記事を見かけない。定量的な分析を見かけない。
- 他人(メーカー)の受け売り情報ばかりである。いわゆるパクリ記事ばかりである。実測していない。机上の空論。
- 確認もしないで、記事にするとは無責任にもほどがある。
- たまたまエアコンを買い替えることにしたので(2022年5月)、実測することにした。
- 純粋に消費電力量(kWh)で比較する。
- 電気料金は燃料費調整額の影響で変化する。単価が変動する。
- ※電気料金(従量制)=基本料金+第1段階料金+第2段階料金+第3段階料金+燃料費調整額+再生可能エネルギー発電促進賦課金
- 20年前の料金と現在の料金を比較しても意味がないし、消費電力が削減されているのかわからない。
- エアコンの消費電力は外気温と室温の差で決まり、大きく変動する。
- (外気温-室温)が大きいとエネルギーを必要とするからである。
- 1日の中でも変動する。そのため、一か月の積算で前年同月を比較する。
- ※快適な室温になるようにエアコンが自動調節する。だから消費電力が変化する。
- こうすれば年間傾向もわかる。検針票は一か月単位で消費電力量(使用電力量)を正確に計測している。
- ※料金を徴収するために正確な計測をしている。よりどころとなるため正確でなければならない(計量法)。だからメーターを定期的に交換する。
- もちろん、気温も毎年微妙に変動するが、月ごとの変動は小さい。
- 月平均するので、消費電力量の誤差も小さくなる。
- 月の平均気温と消費電力量は相関することがわかっている。相関係数で0.9ぐらい。
- 東京の場合、年間平均気温16度であり、±10度の変動を超えると消費電力量が急激に増える。
- つまり、夏場は月の平均気温が26度を超えると、冬場は月の平均気温が6度を下回ると、消費電力量が増える。
著作権と免責事項
- 直接間接に関わらず、いかなる損害も筆者は責任を負いません。
- 記事は無保証です。修正義務や回答義務を負いません。
比較条件
- 新旧エアコンの比較
- 2000年と2021年モデルの仕様。
- 6畳用のエアコンである。
- エネルギー消費効率は規格が変更されたため単純比較はできないが目安にはなる。
- エネルギー消費効率も大体2倍に改善する。これは数字のからくりに過ぎない。
- 簡単に言えば消費電力が半分になることが期待される。後に期待は裏切られることになる。
- 消費電力は使用状況(寒冷地、設定温度など)によって大きく変動するので、仕様だけではわからない。
- ※毎年清掃を行っており、大きな汚れはない。たまに分解掃除を行い匂いもない。
- ※エアコン内部にカビが発生すると、室内にカビをまき散らすのでシーズンオフの清掃が重要。
- ※シンプルな構造なので掃除もしやすい。
- | AS220PBMK(2000年モデル) | CSH-N2221R-W(2021年モデル) |
メーカー | 富士通ゼネラル | コロナ |
冷房能力 | 2.2kW | 2.2kW |
暖房能力 | 3.0kW | 2.2kW |
冷房消費電力 | 770W | 540W |
暖房消費電力 | 890W | 465W |
冷房エネルギー消費効率 | 2.86 | 4.07 |
暖房エネルギー消費効率 | 3.37 | 4.73 |
エネルギー消費効率 | 3.12(COP) | 5.7(APF) |
期間消費電力 | - | 730kWh |
エアコンの消費電力量測定
- 節電エコチェッカー(ET30D)で測定する。厳密な測定器ではないが目安にはなる。
- ※エアコンに使用してはいけないが、自己責任。
- ※古いエアコンに大きな突入電流がある。だからインバーター制御になった(1981年ころ)。
- 一か月の使用時間と消費電力量を測定する。検針のタイミングに合わせる。
- 毎年の消費電力変化を調べるため、いつも通りの使い方をする。
- 無理な節電はしない。エアコンの買い替え効果を検証する。
- 自動運転モードを使用する。
- 冷房の動き。
- (1)起動時に徐々に消費電力が増え、数分でピーク450W前後になる。(気温に影響され400Wから600Wで変動)
- (2)目標の温度に達すると、220W前後の定常運転になる。
- (3)目標の温度を行き過ぎたときは、6Wの送風運転になる。
- あとは定常運転と送風運転を繰り返す。
- 夜間に気温が下がるため、ほぼ停止状態。
- 平均消費電力は53.7kWh÷312時間=170W。1日あたり平均10時間使用。
- 暖房の動き。少し冷房と動きが違う。
- (1)起動時に徐々に消費電力が増え、数分で550W前後になる。暖機運転と思われる。
- (2)さらに数分後ピーク900W前後になる。
- (3)目標の温度に近づくにつれ徐々に電力を下げる。350W前後の定常運転になる。
- (4)目標の温度に達すると9Wの送風運転になる。
- あとは定常運転と送風運転を繰り返す。
- 暖房のほうが電力を消費している。
- 平均消費電力は1時間あたり40kWh÷120時間=330W。1日あたり10時間使用すると3.3kWh。冷房の2倍。
- 120時間÷33日=3.6時間/日。消費電力は大きいが、寒いときしか使用しないため1日あたりの平均使用時間が短い。
- 夜間は電気毛布を使用するため、エアコンを使用しない。
- 暖房エアコンは寒い日に集中して使用する。
- 冷房は50kWh/月、300時間/月、暖房は40kWh/月、120時間/月とわかった。
- エアコンの消費電力は大きいが、季節性の家電であるため半年しか使用しない。年間消費電力の1/4をエアコンが占める。
冷房から除湿に運用変更
- 夏場の湿度は高い。日本特有の気候である。
- 西海岸のカルフォルニアでは気温は高いが湿度は低い。だから直射日光を受けなければ過ごしやすい。
- ところが日本は気温は高いは湿度は高いはでダブルパンチである。それがアジアの気候。
- 日本で冷風扇が普及しないのは湿度が高いためである。湿度が高いと気化しにくい。
- 冷風扇を使用するとはじめは冷たいが、すぐに湿度が上がり冷えなくなる。湿気の逃げ場がない。湿度で不快になる。
- 気化熱を利用した打ち水は、屋外だから効果がある。湿気が周囲に拡散する。湿気が上昇して逃げる。
- 不快指数は気温だけでなく湿度も影響する。
- 湿度の理想は50%から60%の範囲といわれている。
- そこで気温よりも除湿を優先した運用に変更した。
- 28度であっても湿度を60%に抑えれば、快適である。
- 湿度が低ければ、人は汗で体温調整する。
- また湿度を60%以下に保てばカビの発生も抑制できる。
- 除湿主体の運用はちょっとだけコツがいる。
- 朝や夜など外気温が低いとき除湿運転すると逆に湿度が上がってしまう。
- 設定温度が高すぎるために、除湿されない。こういう時は設定温度を下げればよい。
- 湿度計を見ながら、快適な範囲に収まるようにコントロールする。
- 慣れてくれば、±1度の調整で湿度をコントロールできる。
- 無駄な冷房を避けられるため(室温を下げすぎない)、消費電力も抑えられる。
測定結果
- 一か月(2022年7月)の測定値である。
- 使用時間は307時間。1日あたり平均307÷32=9.6時間である。この測定器は5W未満になると使用時間をカウントしない。
- そのため、通電時間はもっと長いが、電気を使用している時間は平均9.6時間と考えてよい。
- ※小さな待機電力を測定できない。誤差の範囲なので無視する。
- 消費電力量は52kWh。1日あたり平均52÷32=1.6kWhである。
- 平均消費電力は1.6kWh÷9.6時間=170Wである。変動するが平均170Wという意味である。
- ※検針間隔がたまたま32日だった。
- 一か月(2022年8月)の測定値である。
- 使用時間は312時間。1日あたり平均312÷30=10.4時間である。
- 消費電力量は53.7kWh。1日あたり平均53.7÷30=1.8kWhである。
- 平均消費電力は53.7kWh÷312時間=170Wである。
- 一か月(2023年1月)の測定値である。
- 使用時間は120時間。1日あたり平均120÷33=3.6時間である。
- 消費電力量は39.35kWh。1日あたり平均39.35÷33=1.2kWhである。
- 平均消費電力は39.35kWh÷120時間=330Wである。
- 一か月(2023年7月)の測定値である。
- 消費電力量は72.29kWh。1日あたり平均72.29÷33=2.19kWhである。
- 一か月(2023年8月)の測定値である。
- 使用時間は475時間。1日あたり平均475÷30=15.8時間である。
- 消費電力量は80.84kWh。1日あたり平均80.84÷30=2.7kWhである。
- 平均消費電力は80.84kWh÷475時間=170Wである。
- 一か月(2023年9月)の測定値である。
- 使用時間は375時間。1日あたり平均375÷32=11.7時間である。
- 消費電力量は56.86kWh。1日あたり平均56.86÷32=1.8kWhである。
- 平均消費電力は56.86kWh÷375時間=152Wである。
- 検針票で前年と比較する。ちなみに10年以上の検針票の蓄積があり、分析している。
- ※毎月の定常状態や窓の断熱効果がわかっている。
- 毎月定常的に70kWhを消費することがわかっている。
- それを差し引きすると季節性の消費電力量になる。すなわちエアコンと冷蔵庫の消費電力量(夏場の増分)となる。
- 我が家にはこれ以外の季節性の家電は扇風機(22W)と電気毛布(45W)だけである。
- 2021年7月の季節性の消費電力量は141-70=71kWh/月
- 2022年7月の季節性の消費電力量は139-70=69kWh/月、このうち新エアコンの消費電力量が52kWh、残りは扇風機(6kWh)と冷蔵庫の増加分(11kWh)である。
- 2021年8月の季節性の消費電力量は165-70=95kWh/月
- 2022年8月の季節性の消費電力量は132-70=62kWh/月、このうち新エアコンの消費電力量が53.7kWh。
- 2021年9月の季節性の消費電力量は131-70=61kWh/月
- 2022年9月の季節性の消費電力量は103-70=33kWh/月、このうち新エアコンの消費電力量が20kWh。
- 2022年10月の消費電力量は59kWh/月、期間は29日
- 2022年12月の消費電力量は58kWh/月、期間は28日、このうち新エアコンの消費電力量が10.36kWh。
- 2023年1月の消費電力量は92kWh/月、期間は33日、このうち新エアコンの消費電力量が39.35kWh。
- 2023年2月の消費電力量は78kWh/月、期間は28日、このうち新エアコンの消費電力量が27.37kWh。
- 2023年7月の消費電力量は161kWh/月、期間は33日、このうち新エアコンの消費電力量が72.29kWh。
- 2023年8月の消費電力量は166kWh/月、期間は30日、このうち新エアコンの消費電力量が80.84kWh。
- 2023年9月の消費電力量は152kWh/月、期間は32日、このうち新エアコンの消費電力量が56.86kWh。
- ※ちなみに冷蔵庫の定常的な消費電力量は15kWh/月である。夏場になると増える。冬場になると減る。
- ※2021年7月の平均気温は25.9度、2022年7月の平均気温は27.4度、1.5度の気温差がある。
- ※2021年8月の平均気温は27.4度、2022年8月の平均気温は27.5度、0.1度の気温差がある。
- ※2021年9月の平均気温は22.3度、2022年9月の平均気温は24.4度、2.1度の気温差がある。
- ※2023年7月の平均気温は28.7度、7月の東京の平均気温が28度を超えたのは100年中6回しかない。雨が降らず猛暑が続いた。
- ※2023年8月の平均気温は29.2度、8月の東京の平均気温が29度を超えたのは100年中6回しかない。
- ※2023年の夏7月8月9月は100年中最も高くなった。
- ※2023年夏7月8月、同時に高い年はなかった。しばらく150kWh/月を超えることはないと考えていたが甘かった。
- ※都市化(ヒートアイランド現象)の影響が大きい。土や草がなくなりコンクリートやアスファルトの地表に熱が蓄積されてしまう。
- ※江戸時代と現代では都市の構造が違う。エアコンで外気を温める。冷房とは室内の温度を室外に移動させること。
- ※例年の傾向では月平均気温27度のとき、160kWh前後である。やや削減(20kWh)されているかもしれない。
- ※例年の傾向では月平均気温28度のとき、200kWhを超える。165kWhに抑えられた。ピーク電力を抑え込めている。
- 2022年7月は前年と変わらない結果となった。前年よりも暑かったため節電効果が埋もれてしまった。
- 2022年8月は前年よりも明らかに削減(33kWh)された。気温上昇にともない節電効果がやっと見え始めた。
- 2023年7月の平均気温が高かったため、節電効果が大きかった。
- 20年も前のモデルと比べても節電効果が小さいので、大きな気温変化がないと節電効果が見えにくい。
- つまり電力消費量のピーク月に節電効果がある。
- コンプレッサーがACモーターからDCモーターに進化している。
- これに伴い室外機の重量も大幅に削減された。
- ただし力率は85%とやや低い。
- 月平均気温が28度を超えると消費電力量は200kWhを超えることがわかっていた。年間を通して比較していきたい。
- 冷房の平均消費電力は170Wで平均消費電力量1.8kWh/日と分かった。冬場はどうであろう。
- なお、2021年と比べて2022年7月の消費電力量は同じだが、電気料金は(1000円も)増えた。
- 世界的なエネルギー高騰のためである。
- 従量課金方式(段階性)のため、月当たり120kWh以下に収めることを目標にしている。
タダ電
- これは宣伝でも勧誘でもありません。
- https://tadaden.jp
- どういうビジネスモデルかわかりません。どうして運営できるのかわかりません。
- 2020年に設立、参入
- ※スタートアップ企業でぶち上げたので、早期撤退もあります。
- ※単に目立ちたいだけで、採算を考えていない可能性があります。
- ※うまくいったら継続し、うまくいかなったら撤退です。新興企業にありがちなパターンです。
- 当初は月額10,000円までタダでしたたが、月額6,500円まで減額されています。
- 誘いこんでおいて、毎年減額するのかもしれません。
- いわゆるサブスクで解約忘れのビジネスモデルかもしれません。
- とはいえ解約手数料も無料です。
- もし、筆者が契約するとほぼ年間タダになります。
- 電気とはインフラであって、長期安定を求められます。1年でおしまいでは困ります。
結論
- 2022年7月時点ではエアコンを買い替えても電力削減(節電)にならない。これは実測値であり事実である。
- 2022年8月時点ではエアコンを買い替えて節電になった。気温上昇が大きいと効果が表れる。
- 6月はエアコンを使用しない。前年同月と電力量は同じ。
- 2023年7月時点ではエアコンを買い替えても電力削減(節電)にならない。2021年比で増えている。気温に大きく左右される。
- 高効率のエアコンでもよくて5%から10%程度の節電(10年前に比べて)。誤差に埋もれてしまう。節電されているのかわからない。
- 平均気温の揺れ(ずれ1度)で埋もれてしまう。
- ※設定温度が1度違うと電力が10%違うから当たり前。
- 2000年以降のエアコン効率は上限に達している。
- エアコンの買い替え節電効果は小さいので「長時間」かつ「外気温-室内気温の差が大きい」ときのみ効果が表れる。
- 1%でも節電なら偽ではない。
- しかしエアコンの節電効果をうたっている広告は誇大広告かもしれない。節電はもはや誤差の範囲である。
- 総務省の統計によればエアコンの買い替え周期(寿命)は13.5年。
- 一般的に家電の寿命は10年だから、妥当といえよう。
- すでに2000年以降に買い替え済み。だから買い換えても節電効果は小さい。
- 20年前のモデルと比べても節電効果はわずかしかない。買い替えによる節電効果はないと思っていたほうがよい。
- あると思うと裏切られる。
- 20年も前の買い替えは珍しい。
- さすがにいつ壊れてもおかしくないから、買い替えることにした。
- 熱い夏に壊れたらたまったものではない。体調を崩す。
- エアコンにこだわりはない。
- むしろ高機能なエアコンは掃除が大変で故障する確率も高くなる。部品点数が多いと壊れる確率が上がる。
- だから、あえてシンプルな自動掃除や空気清浄のないモデルを探した。
- 夏前の5月に前年モデル(型落ち、売れ残り)を安く購入した。
- その後、品薄状態になり値上がりするとは思いもしなかった。
- エアコンなんてものは10年周期の買い替えになるから、こだわっても仕方がない。
- 10年もってくれればそれでよい。
- 価格が2倍以上のエアコンを買うなら、10年ごとに安いエアコンを買い替えたほうがメリットがある。
- 買い替えによるメリットは消費電力のほかに静かになった。
- 室外機も室内機も明らかに静か。
28度の謎
- 夏場の設定温度は28度と言われている。
- 肌感覚(体感)は人によって異なるので、自分にあった最適な温度を探るとよい。
- 時間帯によっても感覚は異なる。人は眠りにつくとき体温が下がる。だから設定温度を少し上げたほうがよい。
- 部屋の上下で数度の差もある。上が暖かく下が寒い。
- エアコンの温度センサーは室内機にあり、部屋の上で測定している。
- そのため設定温度が28度でも部屋の下では27度かもしれない。
- ご年配の方が冷えすぎると感じるのであれば、30度の設定でもよい。部屋の下はそれよりも低くなる。
- 28度の科学的な根拠はない。人によって肌感覚が違うからだ。ちなみに白人は暑さに弱いため20度の設定にする。
- 法的な根拠がある。労働安全衛生法の事務所衛生基準規則。
- 第5条第3項
- 事業者は、空気調和設備を設けている場合は、室の気温が十八度以上二十八度以下及び相対湿度が四十パーセント以上七十パーセント以下になるように努めなければならない。(2022年4月1日改正)
- 28度とはここから出てきたものと思われる。
- つまり労働環境として上限を28度にしようという話が広まってしまった。これは努力目標である。
- 家庭においては28度にこだわる必要はなく、自分の肌感覚による最適な室温にすればよい。
- 室温だけでなく、湿度を下げる工夫をするとよい。湿度を下げると自分の汗で体温調整するので快適になる。
節電の歴史
- 我が家では年間1600kWhが一般的だった。
- 少しずつ節電対策を行った。無理な節電はかえって生活を不便にするのでやらない方針。
- (1)2010年節電タップの導入、個別に電源を切れるようした。待機電力を削減した。
- (2)2011年LED電球の導入、震災を機にLED電球へ切り替えた。節電よりも電球交換の手間を省略。ただし信頼性が低いため初期不良が多かった。
- (3)2013年窓に断熱シートの導入、この効果は大きく年間で-20%の節電になった。年間1300kWhになった。
- (4)2022年エアコン買い替え、ピーク月の電力削減になった。年間1100kWhになった。
- 断熱シートの効果は絶大で冬場の窓際の冷気を防止し、快適になった。夏場も室温上昇を抑える。数年ごとに張り替えている。
- 2021年は家電の故障が相次ぎ、買い替えた。家電の寿命を考えさせられた。
Web検針票
- スマートメーターの導入(2020年)により、自動検針が行われるようになりました。
- データは30分ごとに収集されます。
- これに伴い、人による検針作業がなくなり、紙の検針票から電子的な検針票に切り替わりました。
- これを「Web検針票」と呼び、ブラウザで確認する仕組みとなりました。
- ところが、官僚体制が抜け切れておらず、とにかく使いにくい。
- 公共的なシステムはなぜかユーザ目線が欠けて不便なシステムになってしまいます。
- どうしてこんな愚かなシステム設計になってしまうのかわけがわかりません。
- ※昔、某銀行が作った残高照会システムは前回の残高照会額の下4桁をパスワードにしており、残高を知りたいのに残高を入力させる誰も使えないシステムだった。
- ※さすがに使えないのですぐに廃止された。愚かにもほどがある。
- 毎回、氏名、住所を入力しなければなりません。さらに電話認証かお客さま番号で認証を必要とします。
- この入力を自動化するためブラウザに情報登録するのですが、ブラウザは定期的にキャッシュをクリアするので使い物になりません。
- 筆者はブラウザを閉じるごとにキャッシュをクリアする設定にしています。最新の情報にするためです。
- さすがにまずいと思ったのか、くらしTEPCOの電子メールを登録する仕組みを利用しようと考えたようですが、これも同じ仕組みのため使い物になりません。
- くらしTEPCOに電子メールを登録しようとしまいと、キャッシュがクリアされるため、必ず氏名、住所を入力しなければなりません。
- くらしTEPCOに電子メールを登録しても手間は同じです。くらしTEPCOに登録する意味がわかりません。
- 便利になるから登録するのであって、手間が変わらないなら登録しません。愚かにもほどがあります。
- わざわざ電子メールを登録したのだから、氏名、住所を入力する必要はもはやありません。
- さらに悪いことに、「お客さま番号」による認証が今後なくなります。電話認証になります。2023年1月26日から。
- しかも電話登録、電話変更はWeb上でできません。カスタマーセンターに電話しなければなりません。どこまでも不便です。
- なんのためのWeb検針票ですか?
- 郵便受けから紙の検針票を盗まれたら(あるいは廃棄したのを拾われたら)、不正アクセスされる可能性があることから、このような判断になったと思われます。
- ところが現状は全く逆なのです。
- すでに紙の検針票が廃止され2年経過します。紙の検針票が郵便受けから盗まれる可能性はありません。家の中に侵入しない限り(古い検針票を)盗まれる可能性は低いです。
- 新しい紙の検針票は発行されないので、検針票に書かれている「お客さま番号」は盗まれません。他人が知ることはありません。
- ※過去に検針票を盗まれていたなら、「お客さま番号」を変更すればよいだけです。
- ですから、くらしTEPCOで住所情報に紐づけられた「電子メール」と「お客さま番号」をパスワードにすれば、良いだけです。
- 毎回、氏名と住所を入力させる必要はありません。それは電子メールで代用しているのです。
- ※くらしTEPCOで「電子メール」と「お客さま番号」を紐づけし、「お客さま番号」を省略してしまった。
- ※そもそも紙の検針票が盗まれていれば「住所」も「お客さま番号」もわかっており登録されてしまいます。
- 仮に他人が氏名と住所を知って電子メールを登録しても(なりすまし)、「お客さま番号」がわからなければ閲覧できません。
- 現時点において、「氏名と住所」と「お客さま番号」を同時に知ることができるのは、契約者本人のみです。
- ※ログイン名=電子メール、パスワード=お客さま番号
- 他人は「氏名と住所」を知ることができても「お客さま番号」を知る方法がありません。
- 仮に本人が「お客さま番号」を見失ったのであれば、本人確認の意味も含めて、一度だけ住所に検針票を送付すればよいだけです。
- どうしてこんな簡単なことがわからないのでしょうね。
- 電話認証なんて不要です。
- なんで使いにくくて面倒なシステム設計にするのでしょう。もっと良い方法もあるでしょう。
- 電力会社は御上の配下で営業しており、民間でありながら官僚的(公務員的)な体制、体質にあります。
- 例えば、料金の設定は御上に届け出なければなりません。民間だからといって自由に料金を設定できません。電気に公共性があるからです。
- 電力の自由化が始まりましたが、電気料金値上げの上限があります。
- このため逆ザヤ(電力販売価格<電力仕入れ価格)が発生して小売電気事業者は赤字に転落し、廃業が相次いでいます。
- ※706社中、契約停止69社、撤退16社、廃業19社(2022年6月8日時点)
- ※706社中、契約停止112社、撤退57社、廃業26社(2023年3月時点)
- 大手の電力会社と契約しようにも、新規契約(法人)を停止しているために、電気の切り替えができません。
- 一時的に数%安いなんて欲に目がくらむと落とし穴にはまります。
- 数%なんて自分の手間暇を考えたら赤字です。自由化とは電気料金を安く設定するのも自由だが、高く設定するのも自由です。
- そもそも自前で発電せず、右から左に横流しするだけで利益を得ようなんて考えが甘いです。
- ※スマートメーターの規格策定時にも御上が関与したため、ごたごたがありました。これは別の機会に触れようと思います。
- ※御上の関与したシステムはろくなことがありません。
電気料金値上げの「上限ありなし」の差
- 電気料金値上げの上限と電気小売業の自由化、この2つは関連している。注意が必要。
- 2016年4月、電気小売業の自由化が行われた(いわゆる電力自由化)。
- 東京電力では自由化前の「従量電灯B」と自由化後の「スタンダードS」が存在する。
- 一見すると同じように見える。
- ところが、大きな違いがある。エネルギー高騰でこれが露呈した。
- 違いは「燃料費調整額」。
- 自由化前に上限があり、自由化後に上限がない。
- 2022年08月、自由化前の「従量電灯B」で「燃料費調整額」がほぼ上限に達した。
- つまり従来の契約なら使用電力量が同じなら、これ以上電気料金が上がることはない。
- 一方、使用電力量が同じでも自由化後の「スタンダードS」なら、電気料金が上がる。
- エネルギーが高騰すると同じ使用電力量でも「従量電灯B」<「スタンダードS」となる。
- どちらで契約しているか確認しよう。自由化に手を出していると痛手になる。
- 同様に、自由化で参入した東京ガスの「基本プラン」も注意。
- このプランに「燃料費調整額」の上限はない。どこまでも上がる。
- エネルギーが高騰すると同じ使用電力量でも「従量電灯B(東京電力)」<「基本プラン(東京ガス)」となる。
- ※どちらも3段階の従量制で微妙に差があるが誤差の範囲。
- 今後は「燃料費調整額」の上限ありなしで差が開く。
- 「燃料費調整額」は1kWhあたりで課金されるので使用電力量(全体)が大きいほど影響する。
- (2022年9月分)東京電力の燃料費調整額の単価=5.13円/kWh(自由化前)
- (2022年9月分)東京ガスの燃料費調整額の単価=6.50円/kWh(自由化後)
- (2022年10月分)東京ガスの燃料費調整額の単価=8.07円/kWh(自由化後)
- (2022年11月分)東京ガスの燃料費調整額の単価=9.72円/kWh(自由化後)
- (2022年12月分)東京ガスの燃料費調整額の単価=11.92円/kWh(自由化後)
- (2023年1月分)東京ガスの燃料費調整額の単価=12.99円/kWh(自由化後)
- (2023年2月分から9月分)激変緩和措置により燃料費調整額の単価−7円/kWh
- なお各電力会社が規制料金の値上げを申請した。激変緩和措置を上回る値上げ見込みである。
- 自由化後のプランは7.86円高い。使用電力量260kWhなら2043円の差になる。
- 小売電気事業者の中には(自主的に)上限を設けているが、(自由化なので)法的な拘束力はなく、耐え切れず上限撤廃を余儀なくされている。
- 自由化後のプランは自由度が高いので値上げもできる。ただし他社との競争にさらされているので安易に値上げすれば顧客を失う。
- 耐え切れずに横並びで値上げが相次ぐだろう。割引プランの新規契約も停止している。
- 大手電力会社は赤字に転落しており、自由化したプランの見直しを迫られている。自由化前のプランは国の認可制なので簡単に変えられない。
- 慢性的な電力逼迫状態もあり、体制の立て直しが必要。小手先の調整では限界に近い。
- 東京電力は業務用電力を2023年4月1日より見直し。
- なお「再生可能エネルギー発電促進賦課金」とは簡単に言えば「太陽光発電を高く買い取る差額」を分配した費用。
- 通常の電気料金よりも高く買い取ることで太陽光発電を促進している。
- これも1kWhあたりで課金される。
- (2022年9月分)再生可能エネルギー発電促進賦課金の単価=3.45円/kWh
- こちらは買い取る電力量で変化するが、急に太陽光設備が増えることはないので急な変化はない。
- ちなみにEUの電気料金値上げは前年比で3倍。来年(2023年)も上がる予定。
- 日本とは桁違い。日本は前年比2割程度。こんなのは序の口。
- エネルギー価格は日本だけ特別ではない。現在は発電業者が被っている。
- 日本もはるかに高くなるだろう。
- ※2022年4月、東京電力の代表的な電気料金は約9000円/月。
- ※2022年3月まで、英国の代表的な電気料金は1271ポンド/年=106ポンド/月=17,000円/月。
- ※2022年4月から、英国の代表的な電気料金は1971ポンド/年=164ポンド/月=26,000円/月。
- ※2022年10月から、英国の代表的な電気料金は3240ポンド/年=270ポンド/月=43,000円/月。
- ※英国はこれでも電気料金を補助しており、英国債を発行した。物価高で減税しようとしたが財源がなく撤回した。
震災の年、熱応力と地殻変動
- 現代科学では地震を予測不可能と言われている。
- 確かに無理だろう。起こることはわかっていても「いつ」起こるかはわかならい。
- 防災の日に東京の平均気温を眺めていて気が付いたことがある。これは東京だけでなく日本全体の気温と考えてもらいたい。
- 絶対的なものではなく、予測でもない。あくまでも一つの仮説として話半分に聞いてもらいたい。
- これまで大きな震災を経験した。
- (1)1923年9月1日関東大震災。震源は相模湾、プレート型地震
- (2)1995年1月17日阪神淡路大震災。断層型地震
- (3)2011年3月11日東日本大震災。震源は三陸沖、プレート型地震
- 気が付いたのはその前年の夏の平均気温が異常に高い。
- 1922年8月の気温が前後7年の中で一番高い。前年同月比2.0度
- 1994年8月もである。前年同月比4.1度
- 2010年8月もである。前年同月比3.0度
- 正確にいうと前年からの(プラスの)変化が大きい。
- これ以外で前年同月比が大きい年は1929年(3.0度)、1978年(3.9度)、1981(2.8度)だけである。
- 大地震の前年の8月の平均気温が急激に上がっているという共通性がみられる。
- 偶然とは思えない。
- 熱(気温)の変化はあらゆるものに歪を起こすことが知られている。
- 金属に熱を与えれば膨張し、冷やせば縮む。これを熱応力と呼ぶ。鉄道のレールを思い出してほしい。
- さび付いて固着したボルトを外す手段として、バーナーで熱して膨張させ冷やして縮んでから回すと外れる。
- 同じことが地殻で起こっても不思議ではない。
- 地殻が熱で膨張し、冷えて縮む。するとプレートの固着がはがれて地震を引き起こす。断層の固着がはがれて地震を起こす。
- 単純な原理である。
- ※関東大震災は秋に発生したが、前年夏が高温で冬が低温になり、夏にまた高温となり、急激な寒暖差だった。
- ※バーナーで熱したり冷やしたりを繰り返したようなものだ。
- ストレスのエネルギーが蓄積されており、そこに熱応力という刺激が加わると地震を発生させる。
- エネルギーが蓄積されていなければ発生しない。
- 爆弾は起爆装置をきっかけに爆発する。起爆装置なしに爆発しない。起爆装置だけあっても爆弾がなければ爆発しない。
- ※1930年11月26日北伊豆地震
- 1979年、1982年小さな地震はあったが大地震はなかった。
- ※2016年4月熊本地震(断層型)、2014年2015年の夏、平均より2度低い年が続いた(熊本の平均気温)。前後を比較すると明らかにここだけおかしい。
- 急激な気温変化が問題になる。ゆっくりした変化では起こらない。
- 前年に地殻全体が急激に熱せられ、翌年にかけて冷えると地殻変動を起こす。
- 絶対に発生するわけではないが、発生確率が高くなる。
- 固着したボルトの外れる確率が上がるだけで、絶対に外れるという保証はない。
- 同様に必ず地震が発生するわけではないが、発生確率が高くなる。
- いつ起こるかはわからないが、夏の気温上昇を観測すれば翌年の地震発生確率の高低がわかる。
- 地震発生確率の高い年とわかれば、心構えと対策ができる。
- 起こらなければよしとすればよい。年単位で心構えの強弱をつけられる。
- 気象データがこんなところで役に立つとは思いもしなかった。
- 地震データと気象データを統計処理して相関係数を求めてみると面白いかもしれない。
- 熱応力という物理現象で地震発生のメカニズムを説明できるかもしれない。
- つまり熱応力が地震発生のきっかけかもしれない。
- エネルギーは消えず、どこかに蓄積される。
- ※地殻は深いほど温度が高い。直接気温が影響を与えるとは思えない。断層は浅いので影響がある。
- ※海水の密度が温度変化して地殻への圧力変化をもたらしているとか、間接的な力があると考えられる。
- ※気温変化が一時的に3.0度上昇としても日本近海が全体的に変化すればそのエネルギーはすさまじいものとなる。
- ※台風が海水温からエネルギーをもらい発達することが知られている。
- ※原因やメカニズムは後になってわかる。
- ※きっかけは、些細な観察(観測)から始まる。取るに足らないと思われることから始まる。
- ※リンゴは木から落ちた。そこに何かを発見する。
- 2023年7月8月9月と平均気温が高かった。8月の前年同月比(1.7度)。ただし7月8月9月と続いたためプラスの熱応力がかかっている。
- 簡単に言えば熱が地殻に蓄積されている。熱が海水に蓄積されている。
- 2023年の気温と使用電力の相関係数(0.67)が崩れている。これは2023年の気温が異常だったことを示している。2010年も崩れていた。
- 2024年に平均気温が下がるとマイナスの熱応力で断層やプレートがはがれるかもしれない。
- 明確ではないが2024年に大地震の起こる確率は高い。もちろん確率なので発生しないかもしれない。
- ※太陽黒点数と気温は緩やかな相関がある。黒点の周期は約11年である。気温変動もよく見ると同じ変動をしている。
- ※2020年からはじまった第25周期、2023年も上昇中である。
- ※太陽黒点数と大地震の研究もあり、ゆるやかな相関がみられる。
- いわゆる南海トラフ地震、トラフ(trough)とは海底盆地。沈みこむプレート境界にあたる。
- 1944年12月7日昭和東南海地震、熊野灘沖M7.9、プレート型地震
- 1946年12月21日昭和南海地震、紀伊半島沖M8.0、プレート型地震
- ここは90年から150年周期で大地震が発生。歴史書からわかっている。
- ゆっくりと沈み込むプレートがエネルギーをため込み、耐えきれなくなると上部プレートが跳ね返る。
- もともとのエネルギー源はマントル対流による地殻移動。
- 何がきっかけかわからない。大量の空爆がきっかけかもしれない。原爆まで落とした。
- 戦中戦後の混乱で情報があまり残っていない。
- 1854年12月23日安政東海地震、M8.4、プレート型地震
- 1854年12月24日安政南海地震、M8.4、プレート型地震
- 連動した2度の地震でプレート全体が動いた。点の地震源ではなく長い線の地震源。
- だから大地震になり、海底で発生するから津波も起こす。
- 1707年10月28日宝永地震、M8.4、プレート型地震
- 富士山の宝永大噴火でも知られる。
2024年01月01日16:10、令和6年能登半島地震
- いやな予感が当たってしまった。これは予測ではない。確率である。
- 石川県能登半島で震度7、マグニチュード7.6、本州、四国が震度を記録。日本が揺れた。
- ※もともと2020年から群発地震が続いている。
- 少しずつ状況がわかりはじめてきた。珠洲市の家屋は倒壊した。道路が崩れて陸路が寸断された。震度7の地域の被害は甚大。
- 救助に向かう経路を確保できないことが最大の障壁になっている。
- 後になってわかるのだが、4m近く地表が隆起した。港が隆起している。道路が隆起すれば寸断される。
- これだけ揺れれば土砂崩れも起こるし、建物も倒壊する。どんなに耐震対策しても無理だ。
- 東日本大震災でも散乱したごみで道路が寸断され、救助困難であった。釘を踏んで怪我した人も多かった。パンクも多かった。
- 災害地への経路確保が今後の課題である。
- 輪島地区で発生した火災は道路が寸断されたために消化活動ができなかった。
- 停電も続いている。(停電で基地局が停止したから)スマートフォンも使用できない。災害時に最先端技術は使えない。
- 東京でも弱く長い、酔いそうな揺れを感じた。
- このところ日本海側に寒気が入り、記録的な積雪となっていた。
- 暑い夏の後に急激に冷えたものだから、熱応力で地震のきっかけを与えてしまった。
- M7.6とは関東大震災と同程度(M7.9と推定)。このクラス(M7以上)は大地震と呼ばれる。めったに起こらない。
- 震源が浅く、距離が近かったことから、震度も大きかった。
- ※(2011-03-11)東北地方太平洋沖地震はM9.0と桁違い。桁違いとは指数だから。
- なお大地震が年に一度だけとは限らない。一度だけと思い込んで油断してはいけない。
- 2024年は大地震の起こる確率が高い。理由は前年の夏が記録的に暑かったからだ。
- (マグニチュードの大きい)大地震の起こる可能性が高い。絶対発生するわけではないが確率が例年より高い。
- 他人事ではない。
2024年01月02日17:50、JAL516+JA722A衝突炎上事故
- 負の連鎖が始まっている。
- 能登半島地震に伴う救助物資の輸送のため、海上保安庁の機体と羽田空港C滑走路で衝突した。
- 詳細な原因はわからないが、地震がなければ発生しなかった。
- こういう時こそ慎重な行動を求められる。この日、海保機は新潟と何往復かしていた。
- 大量の国債残高のため、余力がないので、震災の復興が困難になる。
- まだ東日本大震災の復興税は2037年まで続く。さらに復興税を上乗せするかもしれない。
- 安易な国債発行をすべきではなかった。このままでは国債爆発をする。減る気配がない。
- また大地震が起こると復興予算をひねり出せないだろう。
- 日本は自然災害の多い国である。余力を残しておかないと対応できない。
- 悪循環に陥ると抜け出せなくなる。
- ※この事故は複合的な要因が重なっており、簡単な話ではない。
- ※まずこの時間帯に離発着が集中していた。数分間隔である。羽田は2020年に都心経路を追加し離発着回数を増やした。
- ※事故はJA722Aが滑走路に入った40秒後に発生している。
- ※冬季であるため、日の入時刻は16:40。日没後であるため滑走路全体を視覚的に確認できない。着陸するJAL516からも管制塔からも難しい。
- ※C5進入路には誤進入防止装置(STBL)が設置されていたとの噂があるが定かではない。
- ※管制官の指示で順序を示す「ナンバーワン」が使われた。これは離陸待機している中で「最初」を意味する。
- ※管制官の指示で「C5上の滑走路手前停止」「滑走路手前停止位置C5」と復唱している。
- ※通常、操縦と交信は機長と副操縦士で分担する。そのため機長と副操縦士で意思の齟齬が発生したかもしれない。人間だから思い違いはある。
- ※管制官は直前にJAL516ともやり取りしている。
- ※交信記録(ATC)を確認したが電波干渉はない(電波は同時に一つしか送信できない、重なると聞こえない)。
- ※海保機に対し、滑走路への進入や離陸の許可を出ていないが「ナンバーワン」が誤認させた可能性もある。
- ※あるいは機内で離陸許可の話をしていて誤認した可能性もある。人間である以上、誤認はある。ブレーキとアクセルの踏み間違いも誤認である。
- ※いくつもの不幸が重なっている。
- ※夏場であれば滑走路上の障害物を発見できたであろう。
- ※離発着の集中しない時間帯であれば防げていたかもしれない。そもそも地震がなければ。
- ※あとになって「タラレバ」を言っても仕方ない。
- ※JA722Aは機体記号、MA722は名称、正式名称は「MA722みずなぎ1号」。
2024年01月28日08:59、東京を震源として震度4
- (震度5以上の)緊急地震速報のない、いきなりの地震だった。
- 震源が80kmと深かったため、これでも揺れは小さいほうであろう。
- 震源が浅いと局所的に揺れが大きくなる。
- なにかいやな予感がする。東京を震源とする地震は少ない。
- これが前兆だったり、別の地震を誘発しないか不安が残る。
2024年03月21日09:08、茨城県を震源として震度5
- 地震と同時に緊急地震速報。
- 震源は50km、M5.3。
- 内陸地での地震としては大きい。
2024年04月03日08:58、台湾地震(花蓮地震)
- 日本ではないが台湾と与那国島の距離は111kmと近い。同じフィリピン海プレート
- だから沖縄地方に津波警報が出た。与那国島でも震度4を記録。
- 震源は15km、M7.2。
- 震源が浅く、規模も大きかった。余震も続いている。
2024年04月17日23:14、豊後水道を震源として震度6
- 震源は39km、M6.6。
- 愛媛高知で震度6。余震が続いている。
- 落石で通行止め、橋の落下、伊方原発にわずかな影響。
- やはり地震の頻度が多い。
- いやな予感が的中している。
- 2024年は地震に警戒する年である。
地震の頻度
- 2024年4月8日までに震度5弱以上の地震は22回。
- 前年は1回。
- 圧倒的に違う。
- 地震が多いと感じるのは事実。
- 前年の夏に蓄積された熱エネルギーがきっかけと考えて間違いないだろう。
- 地震の発生は確率的に起こる。
- 熱エネルギーがひずみにきっかけを与え、地震の確率を高める。
- 地震の発生確率が高くなれば、比例して大きな地震も多くなる。
- 当然のことが起こっている。
- エネルギーは勝手に消滅しない。どこかに蓄積される。
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