LC meter

はじめに

LC測定器です。イタリアのTalino Tribuzioさんの情報を参考にさせていただきました。
共振周波数の差分から計算する方式です。浮遊容量の影響を最小限に抑え、かなり良い精度です。
基板はOLIMEXに発注しました。

仕様

キャパシタンス測定範囲0.1pF - 1.5uF
インダクタンス測定範囲1nH - 45mH
電源単三x2
消費電流20mA以下、キャリブレーション時はリレー駆動のため100mA程度
電池寿命2000mAH/20mA=100hour

測定原理


C1は既知の精度の高いコンデンサとします。例えば、1000pF, 1%などです。
まずはL1のキャリブレーション回路をご覧ください。
共振周波数f1を測定することにより、L1を計算で求めることができます。

つまり

(1)Cx測定時
未知のCxをCx測定回路のように接続します。 このときの共振周波数f2を測定することにより、Cxを計算で求めることができます。

連立方程式を解くとCxは次のように表されます。


(2)Lx測定時
未知のLxをLx測定回路のように接続します。 このときの共振周波数f2を測定することにより、Lxを計算で求めることができます。

連立方程式を解くとLxは次のように表されます。

回路図


部品表

備考
PIC24FJ64GA0021IC1 マイクロチップ
LM3111IC2 コンパレータ
SC16021LCD1 16x2行表示
10K1R1 カーボン皮膜抵抗1/4W
2K1R5 カーボン皮膜抵抗1/4W
100K3R6,R7,R8 カーボン皮膜抵抗1/4W
47K1R9 カーボン皮膜抵抗1/4W
1K1R10 カーボン皮膜抵抗1/4W
0.01uF2C1,C2 セラミックコンデンサ
10pF2C11,C12 セラミックコンデンサ
1000pF2C4,C5 マイカコンデンサ、精度1%
10uF3C3,C6,C7 縦型電解コンデンサ(耐圧16V)
47uF2C8,C9 縦型電解コンデンサ(耐圧16V)
1N41483D1,D2,D3 汎用シリコンダイオード
1S41D4 ショットキー・バリア・ダイオード、PAJIT
G5V11RY1 3V1接点マイクロリレーOMRON、代替品Y14H-1C-3DS
100uH1L1 アーキシャルリードLAL02NA101K、太陽誘電
47uH1L2 小型インダクタ
8MHz1XTAL1 HC-49/S、MEC

操作方法

測定前にキャリブレーションが必要です。 キャリブレーション・データはPIC内に保存されますが、適宜キャリブレーションすることをお勧めします。

ソフトウェア

PIC24FJのライブラリ問題

問題発生 原因 解決方法 このリビルドにより、目的のコンパイルに成功しました。
詳細は以下のヘルプファイルを参照ください。
C:\Program Files\Microchip\MPLAB C30\docs\periph_lib\Microchip PIC24F Peripheral Library.chm
"Getting Started"項目です。
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