LV-2.0リノベーション
壊れたら買い替えという文化に疑問
- (面倒を省くため)手っ取り早く、コストダウンの面から普及してきました。
- しかし壊れたら修理して使い続けるのも良いものです。
- 手をかけてあげれば長持ちします。
- 持続可能な社会を目指すのであれば、新たに資源を使うのではなく、使い続けることです。
- 資源の無駄を省けます。環境にやさしいです。
- LV-2.0はモジュール型のアンプです。
- 壊れた個所だけ修理すればよい構造です。
- 改良したければ、部分的に行えます。
著作権と免責事項
- 直接間接に関わらず、いかなる損害も開発者は責任を負いません。
- 改造は自己責任です。
- 細かい半田付け作業があり、手先の器用さが必要です。
OLEDの劣化問題
- OLEDはまだ枯れた技術ではないため、劣化問題がのちに発覚します。
- TFTほどの寿命がありません。OLEDはそれ自体が発光素子であるために劣化します。
- TFTはバックライトのLEDが発光素子です。
- OLEDの経年劣化に伴い、表示内容を確認できなくなります。困った話です。
- しかも入手困難になりTFT化することにしました。
- 修理して使い続けます。
- 作業内容は2つです。
- (1)OLEDを外し、TFTモジュールを配線(7本)
- (2)ファームウェアの更新
- これだけでよみがえります。
- もとに戻すこともできます。
- 旧ファームウェア(OLED用rev9)のダウンロード先
仕様A
- 1.3インチ(240x240)
- サイズが小さくなり、解像度が上がります。
- 従来のままでは表示が小さくなるため手直ししました。
- 入手性と物理的な制約から決定しました。
- 縦向き配置のため、フラットケーブルの引き回しが容易です。
仕様B
- 1.77インチ(160x128)
- 従来と同じサイズです。
- 横向き配置のため、フラットケーブルが横から出て配線の引き回しが大変です。
- 変換基板の固定方法がありません。各自なんとかしてください。
部材
TFTの固定方法
仕様A
- TFTのフラットケーブルを変換基板に接続しておきます。
- セロテープで仮止めして、位置決めします。
- (1)TFT本体を両面テープで固定
- (2)変換基板を両面テープで固定
- フラットケーブルの引き回しを考え、ずれたりねじれたりしないように固定します。
- 引っ張りすぎも注意しましょう。
- 電気的なショートに注意します。
仕様B
- TFTのフラットケーブルを変換基板に接続しておきます。
- フラットケーブルは赤外線受光部と反対側に引き出します。
- セロテープで仮止めして、位置決めします。
- (1)TFT本体を両面テープで固定
- (2)変換基板の固定方法がありません。工夫してください。
- 電気的なショートに注意します。
配線方法
仕様A
- OLEDコネクタの根本とTFT変換基板を配線します。
- X1の表示が1ピンの目印です。
- ホルマル線をはんだ付けします。
- 予備半田としてホルマル線の先に半田をあてて被膜を溶かします。
- 熱を加えすぎると基板パターンがはがれます。
- 低めの温度で手早く作業します。
- ※温度コントローラで低めにします。
- ※水を含ませた小手先クリーナーで温度を下げます。
- OLEDコネクタ --- TFT変換基板(AE-ATM0130B3)
- 1 ------------- 3:GND
- 2 ------------- 1:VDD と 2:VDDIO
- 3 ------------- 6:CS
- 4 ------------- 8:RES
- 5 ------------- 7:D/C
- 6
- 7
- 8 ------------- 4:SCK
- 9 ------------- 5:MOSI
仕様B
- OLEDコネクタ --- TFT変換基板(AE-ATM0177B3)
- 1 ------------- 8:GND と 14:K
- 2 ------------- 9:VCC さらに10Ω経由で 5:A
- 3 ------------- 15:CS
- 4 ------------- 13:REST
- 5 ------------- 12:A0
- 6
- 7
- 8 ------------- 11:SCK
- 9 ------------- 10:SDA
LV-2.0の参考情報
ファームウェアの更新方法
- 1.3インチ(AE-ATM0130B3)用ファームウェアのダウンロード先
- 1.77インチ(AE-ATM0177B3)用ファームウェアのダウンロード先
- 専用ドライバは不要です。
- コントローラUSBをパソコンと接続し、制御基板のジャンパーとRESETボタンを操作します。
- (1)LOAD側にジャンパー
- (2)RESETボタンを押す
- (3)USBストレージとしてエクスプローラーが開く
- (4)既存のfirmware.binを削除
- (5)LV-2.0-rev10a.binあるいはLV-2.0-rev10b.binをコピー
- (6)RUN側にジャンパー
- (7)RESETボタンを押す
リモコンの使用方法
- (1)電源のオン/オフ
- (2)MUTE=消音
- (3)OLED点灯/消灯(ノイズ低減)
- (4)JACKET=表示切替(デジタル->アナログ->設定モード)
- (5)VOLUME=音量増減、ある程度長押し可能
- (6)SELECT=入力切替(USB-DAC->アナログ1->アナログ2->アナログ3)
- (7)PHONES=出力切替(スピーカー出力のオン/オフ)
- 電池はCR2025です。[100円均一]
技術情報
- OLEDのコントローラはSSD1353
- AE-ATM0130B3のコントローラはST7789
- AE-ATM0177B3のコントローラはILI9163
- コントローラが違います。
- そのため、ファームウェアを書き換えました。
- SSD1353はハードでラインや塗りつぶしできるため高速です。
- 一方でST7789とILI9163にこうした機能がありません。
- ソフトで対応するため負荷がかかります。
- そのため若干リモコン信号の取りこぼしや反応が鈍く感じるかもしれません。
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