リチウムイオン充電器
はじめに
リチウムイオン電池は扱いを間違えると破裂、爆発を招きます。過放電、過充電にも気をつけなければなりません。
このため、充電には電流制御、電圧制御が必要でなかなかコントロールが難しいものです。
リチウムイオン充電専用IC、LTC4054-4.2(リニア・テクノロジー)を入手できたので、制作してみました。
原理
リチウム・イオン電池の充電には、細かい制御が必要です。
はじめは定電流充電で途中から定電圧充電に切り替わります。
0.1V単位の制御を必要とします。
仕様
充電対象 | 単セル |
充電方式 | 定電流・定電圧充電方式 |
充電電流制限 | 500mA |
充電完了電圧 | 4.2V |
回路図
改良のためのヒント
- 充電電流制限はR2で変更できます。I = 1000V / R2
- 3端子レギュレータを省略し、USBから直接充電することもできます。
部品表
値 | 数 | 備考 |
330 | 1 | R1 カーボン皮膜抵抗1/6W |
2K | 1 | R2 カーボン皮膜抵抗1/6W |
1uF | 2 | C1,C2 縦型電解コンデンサ(耐圧16V) |
LED | 1 | LED 赤 |
LTC4054-4.2 | 1 | U1 Linear Technology |
7805 | 1 | U2 3端子レギュレータ |
基板例
感想
部品点数も少なく非常に簡単に制作できました。
手元にあった2200mAHのリチウムイオン電池を充電してみたところ約5時間で完了しました。
充電電流が500mAですので、2200 / 500 = 4.4Hour ですから、ほぼ計算どおりです。
完了電圧も4.2Vです。電圧が下がってくると自動的に再充電を開始します。
(C)2006 All rights reserved by Einstein.