蚊よけPIC
ご注意
- 2007年11月20日、某社に対して公正取引委員会がこの原理を使った蚊よけ機器に効果がみられないとして、排除命令を出しました。
- 私も蚊よけ効果を確認したわけではありません。昆虫学者でもないので、その効果は不明です。
原理
- 昆虫の生態学によればメスの蚊のみが繁殖期に人間や動物を刺すとのことです。
- メスはオスの羽音 6K - 9KHz を嫌うとのこと。
- 周波数固定の電子蚊よけはありますが、周波数の変化するものは見かけません。
- そこで周波数変動(スイング)させ、高い蚊よけ効果を追求してみました。
- 昨今、温暖化の影響か蚊を媒介にした病気が世界で多発しています。
- 蚊に刺されないことが最大の予防になります。
- 蚊を寄せ付けないことで世界の病気を救う PIC です。
マラリア(東南アジア) |
デング熱(東南アジア) |
西ナイルウィルス(米国) |
回路図
- 12F629 と圧電振動板で組み上げました。
- 12F629には次の特徴があり、非常に簡単な回路になっています。
- プラスチックケースに入った圧電ブザーは共鳴周波数があるため向いていません。
- 平たい形の圧電振動板で、口径の小さい方が高い周波数を出しやすく向いています。
- 圧電振動板の最大駆動電圧は30Vppと高く、直接PIC で駆動できます。
- PIC で 6KHz から 12KHz までの周波数を発振させます。
- 消費電流は 1mA 程度ですので、2000mAH のニッケル水素電池であれば 2000時間連続稼動します。
- MCLR のプルアップ抵抗を内臓
- 発振回路内臓(4MHz)
プログラム
- プログラムも非常に簡単です。電源電圧が3V ですので、ブラウンアウト検出は無効にしておきます。
- 発振周波数の厳密さを要求されませんが、内部発振(4MHz)のキャリブレーションデータを使うようにしています。
- これにより、システムクロックは 4MHz ±5% の誤差に収めることができます。
ダウンロード
外見図
部品表
値 | 数 | 備考 |
U1 | 1 | PIC12F629 |
- | 1 | 8pinソケット |
X | 1 | 圧電振動板 |
V | 2 | 単三電池 |
- | 1 | 単三x2電池ホルダ |
評価
- 夏場に蚊を生け捕りにして、効果を検証してみたいと思います。
- 消費電力が少ないので小型のボタン電池し、キーホルダにすれば携帯性も良くなるでしょう。
おまけ
- (実用新案申請中?)
- その名も「カラオケCD」ならぬ「蚊よけCD」のご提案です。
- CD-R にあらかじめメスの嫌う周波数を録音しておき、CDラジカセで繰り返し再生すれば、蚊よけ装置になります。
- Windows Media Player で繰り返し再生すれば、高価な「蚊よけPC」になります。
- wav ファイルは容量が大きいため、mp3 ファイルを用意しました。
- 変換が必要かもしれませんが、ダウンロードして CD-R に焼くだけです。
- 3種類の周波数を用意したので、どれが一番効果があるか試すことができます。
- 大音量再生は周りの迷惑になります。ご注意ください。
©2004 All rights reserved by Einstein.