コンフィグレーション・ワードについて

■コンフィグレーション・ワード(Configuration Word)


■主な設定内容

コードプロテクトを有効にする。
書き込んだプログラムを盗み見られないようにします。PIC のプログラムを消去しない限り解除されません。
見られたくないときにはプロテクトを有効にします。
低電圧書き込みを有効にする。
通常書き込み電圧 Vpp = 12.5V を必要としない書き込み方法です。この方式では電源電圧 Vdd = 5V のみで書き込みできます。
デメリットとしては RB4 を PGM として使用するため、プログラムから RB4 を使用できません。ピン数の少ないパッケージでは不利になります。
なお、低電圧書き込み方式に対応した PIC ライタが必要です。メリット、デメリットを比較して選択します。
ブラウンアウト・リセットを有効にする。
ブラウンアウトとは、電池駆動などで、電源電圧がある程度まで下がったときにリセットする機能です。
電圧が下がることで正しく動作しなくなる前に、知らせる目的(警告)で利用します。
正しく動作しなくなる前とはいえ、リセットがかかるので、プログラムは一時的に中断します。
ブランウンアウト・リセットがかかったことを把握して対処するようにプログラムを記述する必要があります。
パワーアップ・タイマーを有効にする。
パワーアップ・タイマーとは電源を入れたときに一定時間(72ms)待ってから、プログラムを実行する機能です。
周辺回路が安定してからプログラムを実行させたいときに利用します。
ウォッチドッグ・タイマーを有効にする。
ウォッチドッグ・タイマーとはプログラムが暴走していないかを定期的に自己検査する機能です。
これを有効にした場合、プログラムで一定周期以内(標準17ms)に CLRWDT 命令を実行しないとプログラムが暴走したと判断してリセットがかかります。
通常は利用しませんので、無効にします。
動作クロックを選択する。
PICのクロックは大きく外部クロックと内部クロックの2つに分けられます。
さらに外部クロックも水晶発振、セラロックのほか、別の発振回路に分けられます。
内部クロックも RC 発振のほか、内部発振に分けられます。
動作速度に応じても分類されていますので、正しい設定を行います。

■コンフィグレーション・ワードの実体

例、
ビット13121110 98765 43210
12F629BG1BG0000
CPD
CP
BORENMCLRE
PWRTE
WDTEFOSC2FOSC1FOSC0
ビット13121110 98765 43210
16F628A
CP
1111
CPD
LVP BORENMCLREFOSC2
PWRTE
WDTEFOSC1FOSC0
ビットに正負論理があるので注意

■MPLABでの設定方法

例、
	list      p=12F629
	#include <p12F629.inc>
	__CONFIG	_CP_OFF & _CPD_OFF & _BODEN_OFF & _MCLRE_OFF & _WDT_OFF & _INTRC_OSC_NOCLKOUT
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