ラズベリーパイ
- 2016-03-27 初版
- 2017-01-05 第2版
- 2018-06-30 第3版
はじめに
- ラズベリーパイの情報です。
- Raspberry Pi 3が2016/02/29に発表されました。
著作権と免責事項
- 個人利用に限定され、著作権者の許可なく商用利用できません。
- 直接間接に関わらず、使用によって生じたいかなる損害も筆者は責任を負いません。
セットアップ・ウィザード
- NOOBS 2.8.2 からインストール後にセットアップ・ウィザードが追加されました。
- 以前は「Raspberry Piの設定」で行っていました。
- (1)セットアップ・ウィザード
- (2)カントリ設定
- (3)パスワード設定
- (4)WiFi設定
- (5)アップデート
- (6)リブート
なお、NOOBS 2.8.2 でキーボードの設定を行ってもリブートすると忘れるバグがあります。
Raspberry Pi 3のWiFi設定方法
- Raspberry Pi 3の特徴であるWiFiの設定方法を解説します。
- OSはNOOBS_v1_8_0です。
- (1)startxでX Windowを起動します。
- (2)ネットワークアイコンにマウスを合わせると現状を表示します。
- (3)左クリックすると使用可能なWiFiリストを表示します。
- (4)接続するWiFiを選択します。
- (5)暗号キーを入力すると接続します。
- 以後はリブートしても自動的にWiFi接続します。
- ※インターフェース名eth0はLANです。
- ※インターフェース名wlan0はWiFiです。
- WiFi設定の弊害が発生しています。
- DNSを引けなくなりました。
- これに伴い以下の問題が発生します。
- ntpサーバを見つけられないため、時刻同期できず、時刻が狂います。
- apt-getでサーバが見つからないため、installやupdateできません。
- 原因はDNSの名前解決できないことまではわかっています。
- 現在解決方法を模索中です。
- ※初物はこうしたことがあります。
- 解決策がわかりました。
- $ sudo vi /etc/dhcpcd.conf
- static routers=
- static domain_name_servers=
- 上記2行が空なので指定します。
- static routers=192.168.0.1
- static domain_name_servers=192.168.0.1
- その後リブートします。
- DNSを引けるか確認します。
- $ sudo ping www.yahoo.co.jp
- pingを打てればDNS解決できています。
- メニュー "WiFi Networks(dhcpcdui) Setting" でも設定できます。
Raspberry Pi 2と3の違い
- スペック上の違いはわかりますので、紹介されていない違いを解説します。
- 電源LEDとディスクアクセスLEDの位置が左から右に変更されています。
- そのため、Raspberry Pi 2用の純正ケースを使えません。
- Raspberry Pi 3専用の純正ケースが発売されました。外見は似ていますが内部構造も変更されています。
- Raspberry Pi 3は左側にアンテナが配置されています。電波干渉するのでこのあたりに金属物の配置を避けます。
- 写真左がRaspberry Pi 2,写真右がRaspberry Pi 3
- マイクロSDカードがプッシュイジェクト方式ではなくなりました。
- その代わりマイクロSDのケース部が広がり、取り出しやすくなりました。
USB電源トラブル
- 最近USB電源周りのトラブルを見かけます。
- 電源モニタ用LEDは4.63V以下になると消灯します。
- 単に電源LEDが瞬間的に消灯するだけでなく、I2C通信のErrorを引き起こすこともあります。
- 瞬間的な停電を起こしているので、何が起こるかわかりません。
- まずは推奨USB電源電流の確認です。
Raspberry Pi 1 Model B+ | Raspberry Pi 2 Model B | Raspberry Pi 3 Model B |
1.8A | 1.8A | 2.5A |
- Raspberry Pi 3 Model Bの話をします。
- USB電源チェッカーを使うと、常時2.5Aも消費していないから、1AのUSB電源で大丈夫との意見をみますがそれは間違いです。
- USB電源チェッカーは平均電流表示のため、瞬間的な電流を表示できません。見落としているのです。
- オシロを使うとヒゲのように観測できます。瞬間的に1A以上流れます。
- CPUの電源は一瞬たりとも、停電は許されません。
- そんなことしたら、暴走するかもしれません。
- このような状況ではI2Cが動かなくなるのは当然です。
- 常時2.5Aも必要なくとも瞬間的に必要です。
- さらにUSBケーブルも重要です。長いケーブルは適しません。
- 仮にUSBケーブルの内部抵抗を0.4Ωとし1A流れるとその電圧降下は0.4x1=0.4Vです。
- つまり電源電圧が5-0.4=4.6Vになり電源警告にひっかかります。
- 粗悪なUSBケーブルではもっと大変なことになります。
- 結論として、最低でも2AのUSB電源と、50cm以下のUSBケーブルを使いましょう。
- モバイル・バッテリも同様の条件です。
- USB電源の電流が1Aでは不十分です。
- 1mのUSBケーブルも適しません。
- 安定して使うためにUSB電源が重要です。
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