Raspberry Pi Zero 2 W
- 2021-10-28 初版
- 2022-05-02 第2版 技適
- 2023-09-15 第3版 入手
はじめに
- また技適(技術基準適合証明)の(国際的な)相互認証を忘れていたようで、日本で申請が行われています。
- 関係者のだれか、Raspberry財団にアドバイスしていただけないでしょうか。
- 英国で国際的な相互認証をすれば、米国でも日本でもすぐに使えるようになります。
- 一度の申請ですべて終わります。各国で個別に申請する必要がありません。
- スマートホンの普及に伴い、こうした国際的な相互認証の仕組みがあります。
- ※コストの関係で販売したい国は個別に申請してくれというスタンスなのかもしれません。
- ※ちなみにRaspberry Pi 3Bでは相互認証が行われました。
- 2022-05-02 やっと技適を確認。令和4年3月23日 認証番号020-210201
- 半年以上かかった。すっかり忘れ去られ、商機を逃したかもしれない。
- そもそも半導体不足で供給状況がわからない。入手できるできない?
著作権と免責事項
- 個人利用に限定され、著作権者の許可なく商用利用できません。
- 直接間接に関わらず、使用によって生じたいかなる損害も筆者は責任を負いません。
特徴
- Zero Wと同じサイズ。
- $15。
- ※ちなみに2021年10月21日 Raspberry Pi 4B(2GB)の価格を$35から$45に値上げしている。
- Raspberry Pi 3Bと同じコア、BCM2710A1。
- 4 core 1GHzで動作。
- クロックは同じ1GHzだが、1 core あたりの処理能力も40%向上。
- だからトータルで1.4倍x4core=5.6、5倍の処理能力とうたっている。
- メモリは0.5GB。CPUの上にメモリが子亀のように乗っている。
- ざっくり言えばメモリが半分の 3B と同等になった。
- 64ビットのCPUであるため、64ビットのOSが登場しても動作する。
www.raspberrypi.com と www.raspberrypi.orgの分離
- 非営利目的と営利目的をわけたようです。
- www.raspberrypi.org = 非営利目的
- www.raspberrypi.com = 営利目的
入手
- 2023年9月になり入手しました。
- 2023年6月以降、徐々にRaspberry Piの品不足が解消しています。
- 先行して 4Bと3A+ が回復しました。
- Zero 2 Wも9月になり回復傾向にあります。
評価
- 早速、評価してみます。
- Raspberry Pi OS(64ビット版)をインストールします。
- Raspberry Pi Imagerのおかげで8GBのSDカードに収まります。
- Zero Wに比べたら圧倒的に速いです。
- 処理能力は大幅に向上しました。
- xrdpをソースからコンパイルしてみましたが、4Bと変わりません。
- 一方で、0.5GBのメモリ制限があります。
- これが大きなネックです。
- ディスクトップの利用は難しいでしょう。もともとZeroに向いていません。
- メモリ使用量が物理メモリを超えてしまうとメモリスワップが発生し、使用に耐えません。
- 逃がす領域がSDカードのため処理が止まります。
- 設定を「ディスクトップ」ではなく「CLI」にして使用メモリを削減しましょう。
- 小さなサーバーとして使用しましょう。
- コマンドで操作するサーバーと考えましょう。
- OSの乗った小型サーバーです。
Raspberry Piの使い分け
- 筆者の使い分けです。広い守備範囲をカバーします。
- 4BはディスクトップとしてGUIを必要とするアプリ開発向け。
- Zero 2 WはコマンドのCUIを前提としたアプリ開発向け。
- Pico Wはマイコン制御を前提とした組み込み開発向け。
- もちろん時代が変われば新しいものに置き換わるでしょう。
- これ以外に従来のマイコンとしてPICやAVRの出番もあるでしょう。
- 適材適所で使い分けます。
- 柔軟に対応するだけです。
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