Visual Studio:Invalid license data. Reinstall is required.解決策

はじめに

Visual Studio を使用していると、"Invalid license data. Reinstall is required."エラーに遭遇することがあります。

お困りの方も多いと思います。
検索エンジンで解決策を検索しても、あまりにも検索件数が多すぎて、解決策が見つかりません。
多くの方が困っているという証拠でもあります。しかもエラーメッセージが不適切なため解決策をさらに困難なものにしています。
ここではその解決方法を解説します。
※掲載内容を利用した、いかなる結果も筆者は責任を負いません。

原因(プロジェクトに埋め込まれたバージョン情報)

Visual Studio のプロジェクトには生成したバージョン情報が埋め込まれています。
つまりプロジェクトはVisual Studioのバージョンの縛りがあります。
原則的には作成されたバージョンでのみプロジェクトが起動します。
そのため以下のようなケースでこのエラーに遭遇することがあります。 Visual Studio 2008からVisual Studio 2010 にバージョンアップすることは予想される使われ方です。
まもなく Visual Studio 2012 が正式リリースされようとしています。
当然ユーザは新たなバージョンへ移行していくでしょうし、メーカもそのように誘導します。
ところが、旧バージョンで作成したプロジェクトは新バージョンで使用できないため、起動せずにエラーとなります。
従来は旧バージョンを新バージョンで起動しようとするとプロジェクトを書き換えてくれましたが、Visual Studio 2010以降からはこの機能が働かないようです。
しかもエラーメッセージ"Invalid license data. Reinstall is required."は的外れです。
ライセンス情報が壊れているわけでもなく、新バージョンのVisual Studioを再インストールしても解決しません。

解決方法

もっとも簡単な解決方法はプロジェクトが作成されたバージョンと同じVisual Studioをインストールすることです。
しかしこれではVisual Studioのバージョンアップに追従できず、プログラムソースも再利用できず、非効率です。
そこで、手動でプロジェクトファイルのバージョンを書き換えてしまう方法があります。
具体的には*.slnファイルの先頭2行を書き換えるだけです。ファイルが正しく認識されるとアイコン表示も変わります。
Visual Studio 2008の例 Visual Studio 2010の例 たったこれだけで解決することができます。こうしたノウハウをメーカが提供していないのは残念です。
(C)2012 All rights reserved by Einstein. inserted by FC2 system