Windows 便利グッズ:リセットRACログ
はじめに
障害傾向を把握するために、「信頼性モニタ」は便利です。
しかし Windows Vista を使い続けるとログが大量に蓄積されます。
あるいはログが壊れて表示できなくなることがあります。
異常がない場合、あるいはすでに解決した場合、ログをリセット(消去)したいことがあります。
ここではその方法を解説します。
※掲載内容を利用した、いかなる結果も筆者は責任を負いません。
RacAgent
まず信頼性モニタの仕組みを解説します。
タスク スケジューラにMicrosoft->Windows->RACが登録されており、RacAgent.exeが1時間ごとに起動されます。(デフォルトは非表示なので見えません)
RacAgentは「イベントログ」から情報を抽出し以下のディレクトリに格納します。このため、先にイベントログを消去しておくことをお勧めします。
- C:\ProgramData\Microsoft\RAC\PublishedData
- C:\ProgramData\Microsoft\RAC\StateData
これらのファイルを削除すればよいことになります。
しかしそこには落とし穴があります。Web上の解説ではそれが抜けているためにファイルが生成されません。
RacAgent と レジストリ
実はレジストリにRACの情報が保存されており、それも消去しないとファイルを生成しません。
RacAgentはレジストリをみてリセットされたかを判断します。
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Reliability Analysis\RAC
ログの消去方法
一連の操作を行うバッチファイル(ResetRAC.bat)を用意しました。
レジストリ操作をする ResetRAC.reg も同じディレクトリに保存してください。
「管理者として実行」するだけです(右クリックで実行)。
注意事項
- 消去したログを復旧させることはできません。
- 消去してから1日以上経過しないと信頼性モニタを表示しません。
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