半導体放射線検出器


はじめに


機能一覧


原理

フォトダイオードの要件
PINフォトダイオードの候補
型番受光面積[mm2]メーカー備考
PS100-7-CER-PIN100First Sensorclear glass window
PS100-6-THD100First Sensorepoxy potting
PS100-5-THD100First Sensorsilicone potting
PS100-2-THD100First Sensorquartz glass window
S3590-08100浜松ホトニクスlow available, high cost
S3590-18100浜松ホトニクスlow available, high cost
S677526.4浜松ホトニクスavailable, low cost
AXUV100100IRDnot available
AXUV100GX100IRDnot available
SMP2000G-MV100Semelabdia. window
Silicon Sensor は社名を First Sensor に変更しました。(2011-07-15)
メリット
デメリット
入手先

著作権と免責事項


回路図(PS100-7-CER用)

部品表(PS100-7-CER用)

型番Parts備考
2p1C1セラミックコンデンサ
1000p1C2セラミックコンデンサ
10u2C3,C4縦型電解コンデンサ,耐圧16V
10M1R2カーボン抵抗1/4W
1M1R4カーボン抵抗1/4W
75K1R5カーボン抵抗1/4W
47K1R6カーボン抵抗1/4W
10K2R1,R3カーボン抵抗1/4W
LMC6621U1CMOSオペアンプ
PD1PD放射線検出用PINフォトダイオード

回路図(S6775用)

部品表(S6775用)

型番Parts備考
0.01p6C1,C2,C3,C4,C5,C6積層セラミックコンデンサ
1N41486D1,D2,D3,D4,D5,D6汎用ダイオード

評価(PS100-7-CER)

これが PS100-7-CERです。

試作です(30 x 40mm, 1mA at Vdd=5V)。

ノイズとパルス

パルスの電圧範囲は 200-500[mV] でパルス幅は 50[us]

安定させるためにシールドを強化


基板化し、ガンマカウンタにしました。



半導体放射線検出器とガイガーカウンタの比較

LND712PS100-7-CERS6775
検出放射線α、β、γγγ
バックグランド18[cpm]=0.150[uSv/h]6.5[cpm]0[cpm]
ウランガラス70[cpm]=0.583[uSv/h]178[cpm]12[cpm]

評価(S6775)

感度を上げる方法を試していますが、現在のところS6775では自然界の放射線を検出するのは困難です。
強力な放射線源がないかぎり検出しないので動作しているか判断できず、落胆します。
残念ながら実用レベルに達していません。
  1. PDの面積を稼ぐために並列にする。
  2. PDの逆電圧を上げる。
PD素子数の特性 PD逆電圧の特性 ローノイズオペアンプ使用 PD表面のプラスチック(遮蔽物)

エアーカウンターSの検出部設計

エアーカウンターSの実現方法、設計思考を少しご紹介します。
まずは大前提に低コストがありました。大幅に不足しているガイガーカウンターを手ごろな価格で提供することが第一目的でした。
このほかにも多くの要望がありました。 もちろんコストを掛ければ、高感度の線量計を提供できますが、それではコスト高になってしまい手の届かないものになります。
社会貢献という意図に賛同し、技術協力することにしました。 低コストと早期に提供することを優先していたため、当時としてこのような結論に至りました。現在であれば、低コストのまま高感度を実現できます。

評価(PS100-7 と PS100-6)


PS100-7とPS100-6の比較
LM662PS100-7-CERpinPS100-6-CER2PIN
バックグランド1[cpm]18[cpm]
ウランガラス143[cpm]53[cpm]
オペアンプの比較
OPPS100-7-CERpinPS100-6-CER2PIN
バックグランド7[cpm]105[cpm]
ウランガラス374[cpm]302[cpm]

ノウハウ

■微小電流、電圧 ■宇宙線由来のγ線 ■ノイズ対策 ■リーク(漏れ)電流対策 ■電源分離 ■オペアンプのオフセット電圧変動 ■暗電流の温度ドリフト ■逆バイアス ■ロジック電圧とオペアンプの電源電圧 ■オペアンプの比較

LMC662NJU7032LMC6482OPA2353AD8616AD8656AD822
利得帯域幅1.4MHz1.5MHz1.5MHz44MHz24MHz28MHz1.8MHz
スルーレート1.1V/us3.5V/us1.5V/us22V/us12V/us8.5V/us3V/us
ノイズ22nV/√Hz-37nV/√Hz22nV/√Hz8nV/√Hz2.7nV/√Hz25nV/√Hz
電源電圧5-15V3-16V3-15V2.7-5.5V2.7-5.5V2.7-5.5V3-36V
オフセット電圧±1mV(type)±10mV(max)±0.11mV(type)±3mV(type)±23uV(type)±44uV(type)±0.5mV(type)
オフセット電圧温度特性±1.3uV/℃-±1uV/℃±5uV/℃±1.5uV/℃±0.4uV/℃±2uV/℃
入力バイアス電流±0.002pA(type)±1pA(type)±0.02pA(type)±0.5pA(type)±0.2pA(type)±1pA(type)±2pA(type)
入力オフセット電流±0.001pA(type)±1pA(type)±0.01pA(type)±0.5pA(type)±0.1pA(type)±10pA(max)±2pA(type)

■オペアンプの選択 ■シミュレーション

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